2016年1月20日
綺麗になるために大切な事とは一体何でしょうか。高級な化粧品やエステなど、意見は様々だと思います。
私が思っている大切な事は「知識」です。知識を得ることで、自分に合った化粧品を選ぶことができますし、季節や自分の肌の状態・トラブルに応じて化粧品を選ぶことができるからです。
それでは、お肌に関する基礎知識を紹介します。
皮膚の構造は、表皮・真皮・皮下組織の3つから成り立っており、さらに表皮は角層・顆粒層・有棘層・基底層の4つの層から成り立っています。そして「きめが細かい」と言うのは、皮溝(皮膚表面の網目状の溝)の幅が狭くて浅すぎない適度な深さである皮膚の表面の事です。
まず表皮の役割は、外からの刺激を身体の中に伝えないことです。真皮は、肌のハリや弾力を保つためのコラーゲン繊維やエラスチン繊維や基質(ヒアルロン酸など)、それらをつくりだすための繊維芽細胞が存在します。皮下組織は、表皮と真皮を支えておりクッションの役割をしています。
表皮の構造である角層は、バリア機能によりうるおいを保つことで皮膚を乾燥から保護しています。そして角層の表面には皮脂膜(皮脂と汗が混ざったもの)があり刺激から皮膚を保護します。
顆粒層は、NMF(天然保湿因子)と細胞間脂質(バリア機能と水分保持機能の役割を果たしている)の原料が作られています。有棘層は、皮膚に異物が侵入したときアレルギー反応を起こすことで排除しようとするランゲルハンス細胞があります。基底層は、メラニンをつくるメラノサイトがあり、紫外線を浴びることでメラニンをつくりだします。
毛穴がふさがってしまうことで、皮脂がつまりアクネ菌が増殖します。それが原因で炎症が起こりニキビができます。まず角層が厚くなることで毛穴がつまりニキビができ始めます。
毛穴がふさがり皮脂がつまりアクネ菌が増え白ニキビができます。次に炎症が起こり赤く腫れあがる赤ニキビができます。それ以上に悪化し炎症が強くなるとクレーター状に跡が残ります。
ニキビの原因として乾燥や過剰な皮脂分泌が原因となる場合がありますが、乾燥の場合は保湿をしっかりおこないバリア機能を高めること、過剰な皮脂分泌の場合は皮脂分泌を抑えてくれるスキンケア用品を使用したり余分な皮脂を取り除くため洗顔をしっかり行うことです。
赤ニキビができた場合は、抗炎症成分や殺菌成分が配合されたスキンケア用品を使用します。跡が残らないようしっかりケアをおこないましょう。
皮膚を乾燥から守ってくれる皮脂やNMF(天然保湿因子)・細胞間脂質が減ると角層の水分量も減ります。その結果皮膚が乾燥した状態になります。洗顔のし過ぎも乾燥の原因となります。
皮脂やNMF(天然保湿因子)・細胞間脂質が減少する原因として、過度な洗顔やクレンジング・加齢・環境・季節などがあります。
まず洗顔は1日2回までにして過度な洗顔は避ける、クレンジングは肌に負担をかけないよう擦りすぎないようにしましょう。加齢による乾燥は、皮脂分泌が少なく水分量も少ないため、しっかり肌に水分を補って蒸発により水分が逃げないよう油分でしっかりとじこめる事です。
環境や季節による乾燥は、暖房のきいた部屋や冬は乾燥がさらに進むため朝晩の乾燥ケアはもちろん、美容液が配合された化粧下地を使うと日中の乾燥に効果的です。
くすみの原因はさまざまです。
まず角質肥厚によるくすみは、ターンオーバーが遅れることで表面に古くなった角質がたまりくすみます。AHAなどの酵素が配合された洗顔やピーリングが効果的です。
血行不良によるくすみは、血流が悪くなることでくすみます。血行をよくするためのマッサージが良いとされています。睡眠不足が原因で血流が悪くなる場合もありますので、睡眠不足にならないようしっかり睡眠をとりましょう。
乾燥によるくすみは、皮膚が乾燥して水分を失うとそれを補おうとして角質が厚くなりくすみます。そうならいよう保湿ケアをしっかりすることが大切です。
私は肌トラブルに対応できるものは知識だと思っています。
一つのスキンケア用品で全ての肌トラブルに対応できるというわけではないので、どのスキンケア用品がどのトラブルにどんな効果をもたらすのかを見極めることが大事です。
私はお肌に関する知識を得ることで、自分に合ったスキンケア用品が見つけやすくなりました。