2018年2月15日
年間を通して、恋愛のお悩みをたくさん頂きますが、そのなかでもやはり、末木や不倫のお話は毎回胸が苦しくなります。
今回は、真実が大切か、優しい嘘が大切か。恋愛や対人関係の中で、そんな生き方を理想としていけば良いのか、考えてみたいと思います。
子どもの頃によく、「嘘をついてはいけません。」と教えられました。色んな童話や物語にも、そのようなことが多いですよね。
嘘をつかなければいい。そんなことはもちろん知っています。
しかし実際は、複雑な事情が絡み合った世の中で、 全てに正直にいることなど、現実的には難しい話です。
嘘だとわかっていながらも、そのままにしておいた方がいいことも多く、ときには、本当のことを言った方がいいのか葛藤し、悩むことも日常茶飯事です。
嘘をつくと、物事を簡単に片づけることができます。 真実を言おうとすると、いろいろ面倒なことが起きるので、 嘘をつくと、それを避けることができますよね。
でも、嘘を癖にしてしまうのは危険です。
嘘をついてしまうと、自分に自信が持てなくなるからです。 相手の反応に合わせて意見を変え、嘘を嘘で固め、 いつも真実を言えない自分になってしまいます。
専門的な用語を使うとすれば、ミラーニューロン。みなさんも聞いたことがあるかもしれません。例えば、あなたが誰かに優しく接したとします。
そのとき脳は、優しくされたことよりも、自分が優しくしたことの方が何倍も強く記憶します。
すると、自然と相手の優しさに気付き、受け入れ、そして、その優しさを信じることができるのです。
逆に、嘘ばかりついているとその情報を脳が深く印象づけるので、相手の嘘ばかり目に付き相手のことを信じられなくなるのです。
嘘をつけば、結果的に相手を信じにくくなり、自分がまず優しくすれば、相手の優しさを受け入れやすい自分になることができます。
これがミラーニューロンの効果です。
恋愛でも、あらゆる対人関係でも、正直者が得をします。騙されても、嘘をつかずに誠実でいられる方が素敵です。嘘をつかれた相手は、本当に傷つきます。
嘘のあとに本当のことを信じてもらうのには、多くの時間を要します。小さな嘘をつくことで、信頼を失い、多くの苦しい時間を過ごすことになるのです。
成功者は、自分の気持ちや考えに正直な人が多いもの。 真実を述べるという力は、大切な能力なのかもしれません。
シンプルに、正直な自分でいられる場を作ってみてください。
嘘をつかない自分でいることに自信を持ちましょう。 誠実であることは、何よりも大きな自信になります。 だからこそ、嘘をつかなければいけないことは避けましょう。
嘘が蔓延している場所からは身を引きましょう。