2016年12月10日
どこか1ヶ所だけメイクをするとしたら、どのパーツにしますか?
この質問をすると、眉、もしくは、まつ毛と答える人が多いですね。
ところが、ファンデーションを塗っていなくても、マスカラを使わなくても、リップメイクさえきまっていれば、なぜか、フルメイクに見えるものなのです。
とくに、インパクトの強い赤い口紅を使いこなせるようになると、セクシーで知的な、いい女に見えるものですから!
10代から20代前半の若い世代の女性は、口紅を持っていない人が増えているそうです。
リップメイクは、グロスだけだったり、ヌーディーな唇の流行が長く続きました。
目元に重点をおくのであれば、唇はひかえめに。
といわれてきましたが、顔の中でもっとも頻繁に動くのは、むしろ眼よりも唇。アイメイクの1ミリ単位にこだわるよりも、口元のメイクを変えるほうが、顔全体の印象が変化するものなのです。
唇に色をそえると、顔がパッと華やぎ、全身のイメージが変わることから、近年ふたたび赤い口紅のよさが見直されています。
古来、日本人のお化粧は、赤と黒と白の3色のみを使用していました。
今でも舞妓さんや歌舞伎役者の化粧法を見ると、白い肌の上に、効果的に紅をさし、唇の愛らしさと、あでやかさを強調しています。
もちろん、一般の女性と白塗りのメイクでは、考え方がことなります。
とはいえ、赤い色彩は生命力の象徴。インパクトの強い色味で、唇をそめることにより、顔色があかるくなり、黒目の輝きや鼻筋もきわだつ効果があるのです。
はじめて濃いめの色彩の口紅をチョイスするという場合、いったい、どうやって使ったらよいのか、迷うのではないでしょうか?
唇だけが悪目立ちして、おばけのようにならないかと、不安になるかもしれませんね。
近年、とくに外資系のブランドから発売されたリップステックは、どれも発色のよさと同時に、透明感があって、以前のような古臭さと息苦しさを感じません。
見た目は強い色彩でも、使ってみると、唇の色素にあわせて発色するため、ごく自然に、じぶんに似合う色味に調和してくれます。
それでも、まだインパクトの強さに抵抗がある場合は、唇全体に色をのせたあとで軽めにティッシュオフをして、無色透明のグロスで薄めてみてはいかがでしょうか?
さらに、カジュアルに使いこなしたいときには、あえてムラをつくりながら、指で色を唇においていくと、独特のニュアンスが生まれますよ。
「赤」といっても、黄みをふくんだ赤、紫がかった赤、ブラウン系の赤など、本当にバライティーゆたかにそろっています。
西洋人にくらべて東洋人は、繊細な色彩感覚を持っているといわれています。
とくに、日本人は微妙な色を見分けるのが得意な民族のようです。
そのせいでしょうか。
一見おなじ色に見える口紅でも、メーカーがことなると、わずかな色味と質感がちがうので、奥が深いものだと感心させられました。
いろいろと試しながら、ときに失敗しながら、この冬は、あなただけのシンデレラカラーを見つけてみてくださいね。