2016年11月8日
昼間はあたたかい日が続いていますが、朝と晩は、だいぶ冷え込んできました。
冬になると、お肌の乾燥が気になりますよね。
ストッキングを履く時に、かかとが硬くこわばっていて驚いたり、唇のシワが深くなったり、書類に触れる指先がささくれたり・・・・・・。
そんな静電気がおきそうなほどカサカサになった肌を、たったひと晩で、冬の間ずっとしっとり肌が続く秘訣を紹介しましょう!
はっきり言って、保湿用の化粧品を揃えるのは大変です。
なぜなら、ハンドクリーム、フットクリーム、ネイルオイルなど、パーツごとにアイテムがわかれているため、1つひとつは安価でも、まとめて買うとけっこうなお値段に。
そして、それらの化粧品を洗面所やドレッサーの前に置くと、けっこう場所をとりますから。
でも、顔面から足の先まで1本の保湿で終わるなら、部屋も気持ちもスッキリしませんか?
実は私、基礎化粧品は、全身あわせてたった1本のワセリンしか使用していません。それも、1年間に1度買うかどうかというほどのスローペースでしか購入していないのです。
にもかかわらず、乾燥によるかゆみや粉吹きはまったくなくて、むしろ色々な保湿化粧品を使用していた頃よりもずっと潤いました。
白色ワセリンは、全国各地のドラッグ・ストアで簡単に入手できます。
メーカーにもよりますが、50gで400円~600円とお手頃な価格が魅力的。
主成分は石油ですが、日本の精製技術は高く、長時間にわたって酸化しにくいのが特徴です。
外国製のワセリン(青い蓋の商品)には、精製度が低く黄色っぽいものがあり注意が必要ですが、日本薬局方と表示のある商品は、どれも厳しい基準をクリアしているので自信をもっておすすめできます。
高い安全性からワセリンは、皮膚科でもアトピー用化粧品として処方されたり、やけどの治療に使われたりするなど、専門家の間でも重宝されています。
ただし、ワセリンそのものに保湿力はあるのではありません。
ワセリンで肌の表面にうすい油膜を作ることにより、こがらしや排気ガスから皮膚を守り、結果としてしっとり肌をキープできるというメカニズムなのです。
ワセリンは、洗顔後の保湿としてだけでなく、手足のケアや、リップクリームとしても優秀です。口紅の下地としてワセリンを塗り、最後に唇の中央部分にだけもう1度重ねづけをすると、ツヤツヤのグロスとしても使用できます。
かかとに塗るクリームも、メイクの仕上げのグロスも同じものを使用するのは、はじめは不思議な気持ちになりましたが、いろいろと買わなくてよいのはありがたいものです。
いくら肌によいと言っても、ワセリンの、あのべったりした重たいテクスチャーが苦手。という人は多いのではないでしょうか?
さっぱりとした感触が好みの人は、湯上がりのまだ少し湿った肌に使用するとべたつき感がなく、心地よく使えます。
そして、1度に塗る量は、顔全体で、米粒の半分ほどの量が適量。
実際にやってみると、あまりに少ない量なので物足りなさを感じるかもしれませんが、ついたかな? どうかな? と思うくらいが調度よいのです。
全身に使用しても、ほんのわずかずつしか減らないので、見た目には小さな瓶でもかなりもちます。
ぜひこの冬は、たったワンコインで、年中しっとり肌をキープできる白色ワセリン美容法を試してみませんか?