2017年1月5日

2017年 酉年にちなみ【天翔ける心】をテーマにした映画

2017年。今年の干支は酉(とり)。

大空をかけめぐる鳥の姿をみると、いかにも、気持ちよさそうで、無心になれませんか?
そもそも、鳥類の祖先をたどると、恐竜につながるとも言われていますし、空を飛ぶのは、いつの時代でも人々のロマンをかきたててきました。

そんな天翔(あまが)ける心や、飛行への夢を描いた映画を紹介します。

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通常

飛行機の設計と恋をテーマにしたアニメ映画

『風立ちぬ』 監督・宮崎駿 

宮崎駿の作品は、人間離れしたアクションと、空を飛ぶシーンの壮大なスケールに定評があります。が、『風立ちぬ』は、これまでの作品と決定的にことなることがあります。

まず、実在した人物を主役にしていること。
またこれまでは、『風の谷のナウシカ』や『もののけ姫』のように数週間~数ヶ月ほどの短い期間を描く映画が多かったのですが、本作では、主人公の半生を、それもフィクションで描いています。

そして、宮崎映画にしてはめずらしい【悲恋】をど真ん中に設定しているのも見逃せません。

本来「風立ちぬ」は、堀辰雄による短編小説の題名。ですが堀作品には、映画のヒーローである零戦の設計者「堀越次郎」も、「里見菜穂子」も出てこないのです。
ちなみに堀辰雄には、「菜穂子」という中編小説があるので、ヒロインの命名のヒントになっているのだとおもいますが・・・。
あくまで同名の小説を参考にした、オリジナルの青春恋愛映画です。

さて、大空にはばたきたいと願うのは、全人類共通の夢。
作中「ピラミッドがある世界とない世界なら、どちらがよいか」という台詞がありますが、飛行機と戦争との結びつきを否定できません。
それでも、どこまでも「天翔ける心」を持ち続ける堀越次郎に、私たちは、誰の中にも存在する、熱く鋭く美しい結晶を見ているのかもしれません。

白鳥になった英雄


シネマ歌舞伎『ヤマトタケル』 作・梅原猛 演出・市川猿翁

本来歌舞伎は、ライブで観るもの。
ところが、シネマ歌舞伎は、舞台の臨場感をそのままスクリーンで観賞できる、新しいエンタテインメントなのです。

ヤマトタケル』は、3代目市川猿之助(現・猿翁)のために、哲学者の梅原猛が書き下ろしたシナリオです。初演は1986年ですから31年前。にもかかわらず、まったく古さを感じさせず、むしろ新しく感じられますから。

古事記』に登場する悲劇の英雄・ヤマトタケルのお話を、わかりやすい言葉と、オリジナリティーあふれる演出でお楽みいただけます。
通常の歌舞伎は、登場人物の善悪がはっきりしていますが、この作品では、悪役の言い分までもが魅力的で共感できました。
主人公も敵も、同じようにいきいきとと生きて、いきいきと死んでいく立体的な物語作りは、現代的でエキサイティング。
早がわりや宙乗りなど、華やかなパフォーマンスが繰り広げられて、3度観て、3度とも圧倒されました。

強く孤独なスーパーヒーロー、ヤマトタケルは、死後、白鳥になりますが、その幕切れの台詞に、この映画のすべてが凝縮しているような印象を受けたので紹介します。

この世の多くの人々は富や名声を追いかけて疑おうとはしていない。しかし、私は幼い時からそのようなものにはあまり関心がなかった。私は幼い時から普通(つね)の人々が追わぬものを必死で追いかけてたような気がする。それは何か。・・・・・・よくわからぬ。何か途方もなく大きなものを追い求めて私の心は絶えず天高く天翔けていた。その天翔ける心から私は多くのことをした。天翔ける心、それがこの私だ」(『梅原猛全集』第20巻より)

あなたにとって2017年酉年が、天翔ける1年になることをお祈りしています!

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この記事を書いた人

有朋さやか

有朋さやか

新聞や雑誌の読者投稿を経て、ライターに転向。現在は、短歌を紹介するエッセイや、地球環境にまつわるコラムを、多数のメディアに寄稿しています。1982年生まれ。岡山県在住。

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