2016年8月4日

読書が苦手な人にこそオススメ! おとなになってから読みたい絵本3選

絵本は、子どもが読むもの。
そんなイメージがあるかもしれませんね。

ところが、おとなになってから絵本を開くと、少女時代には感じられなかったほどの、深い余韻が残ることが多くて驚いています。
ほんの5分~10分ほどで読み終わるにもかかわらず、長編小説を1冊読破したのとおなじくらいの達成感を得られるので、お得なジャンルといえるでしょう。

読書は苦手!」、「活字を読むのは嫌いなの!」という人にこそ、ぜひ、ながめてほしい、おとなが楽しめる絵本を集めました。

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通常

幸せって何だろう?

おおきな木

412ECYMB3GL._SX374_BO1,204,203,200_

作 シエル・シルヴァアスタイン
訳 村上春樹
あすなろ書房

世界中でベストセラーになった名作ですが、村上春樹の新訳で、再注目されています。
単純なストーリーですが、深くて哀しいお話です。

少年は、その大きな木に出会ったころ、枝にぶらさがって遊んだり、りんごをかじるだけで満足していました。

けれども人間は、どんどん成長していきます。
おおきな木は、何も変わらずただ、ひたすら与えつづけます。それが木にとっての〈幸せ〉だとでもいうように。

少年はついに、家を建てるために枝を伐り、ボートを作るために幹まで伐ってしまいました。
もう、りんごがなることも、葉が茂ることもありません。
それでも切り株になった〈おおきな木〉は、少年の幸せを決してうたがわないのです。

幸せとは?
与えることとは?
変わること、変わらないこととは?

樹木と人間の、寿命のちがいや使命の相違を、簡潔に平易なことばで示すこの絵本は、「どうしようもないけれど、忘れたくない感情」がこめられて静かな気持ちになります。

大切にしているからこそ

おじさんのかさ

51AJthe7XsL._SX346_BO1,204,203,200_

作・絵 佐野洋子 
講談社

ボーナスでおもいきって買った、デザイナーもののバッグや靴。
もったいなくて使えずに、箱のなかにしまったままにしている!

そんな経験はありませんか?
本当は、使わないほうがもったいないのに、傷んだり、ちびるのが惜しくて、ついつい大切にしすぎてしまうことは、誰にでもあるとおもいます。

この絵本の主人公「おじさん」もそのひとり。
自慢の黒い傘がくたびれるのが嫌で、晴れの日も、雨が降った日も、かたくなに傘をささずに、早足で歩いて帰ります。

ですが、ある日、転機がおとずれました。
雨がふったらポンポロロン」と、楽しそうに傘をひろげる子どもたちを見て、おじさんは、ついに傘をさしました!

ベストセラーになった『100万回生きたねこ』の作者・佐野洋子が、人間の弱さやこだわりを、ユーモアいっぱいに描いています。

輪郭線に、青を生かした色彩は、涼しそうで透明感にみちています。

覚えることは、失うこと?

幼い子は微笑む

51ZIqFJ1tPL._SX433_BO1,204,203,200_

詩 長田弘
絵 いせひでこ 
講談社

長田弘のポエムに合わせて、画家・いせひでこが絵を描きました。

やわらかな色彩が特徴的なやさしい絵本ですが、ことばにおきかえるのが難しい感情を深く、鋭く指摘しています。

人は、ことばを覚えて、幸福を失う。そして、覚えたことばと おなじだけ悲しみを知る者になる」(本文より抜粋)

生きるとは、おとなになるとはどういうことなのか、あらためて考えたくなる1冊でした。

現代詩と絵のコラボレーションは、現代では決してめずらしい試みではありません。

けれども、ストーリーをもつ絵本と変わらないほどのドラマ性があって、何度読み返しても新しい発見があるのは、やはり稀有なことではないでしょうか。

3冊とも、幼い子が読んでも、充分に内容は理解できるでしょう。
でも、おとなになってから絵本を開くと、人生や人について考えたくなる何かが秘められているのかもしれません。

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この記事を書いた人

有朋さやか

有朋さやか

新聞や雑誌の読者投稿を経て、ライターに転向。現在は、短歌を紹介するエッセイや、地球環境にまつわるコラムを、多数のメディアに寄稿しています。1982年生まれ。岡山県在住。

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